GCEでIPv6通信でWEBページを表示-ネットワーク編
Googleが提供しているGCP(Google Cloud Platform)のサービスには、GCEというサービスがあります。AWSでいうとこのEC2と同じ立ち位置のサービスです
IPv6通信は対応していなかった
GCPやAWSは僕が使い始めた当初はIPv6通信は対応していませんでした。IPv6通信をするにはロードバランサーを使うしか方法がありませんでした。正直logw程度のサイトにロードバランサーは勿体なく、IPv6通信のためにするにはコスパが悪いです。
クラウドサーバーは全然対応していなく、VPSのほうが対応していました。当時対応していたのは
- ConohaVPS
- さくらのVPS
この2つぐらいかなと思います。
IPv6通信をするならVPSしかなかった
IPv6通信をしてみるにはVPSを契約するしかないというのがありました。国内クラウドもv6には非対応で、使うならロードバランサーを使うなど工夫が必要でした。
クラウドサーバーでもIPv6対応してきた
海外のクラウドサーバーでもロードバランサーを使わなくてもIPv6通信が可能になってきました。GCPもリージョンは限定されますが使えるようになりました。今回はGCPでIPv6通信をしてWEBサイトを表示するというのになります。
目標
今回の記事はVPCの設定で終わりますが、最終的には以下のようにします
- OS:Rocky Linux8
- WEBサーバー:Apache2.4系
- 確認:IPv4とIPv6で接続をしてテストページ表示
- SSL:なし
IPv6対応リージョン
GCPは全てのリージョンでIPv6が使えるわけではありません。対応リージョンは以下になります
- asia-east1 (Changhua County, Taiwan, APAC)
- asia-south1 (Mumbai, India APAC)
- europe-west2 (London, England, Europe)
- us-west2 (Los Angeles, California, North America)
残念ながら日本のリージョンは非対応となります
VPCネットワークの作成
GCPのコンソール画面からVPCネットワークにアクセスします。VPCネットワークの作成をクリックして
- 名前:任意の名前をつけてください
- VPCネットワークULAの内部IPv6範囲:有効
- ULA の内部 IPv6 範囲を割り当てる:自動
- サブネット:カスタム→サブネット作成は↓参照
- 動的ルーティング モード:リージョン
サブネット作成
- 新しいサブネット:任意の名前
- リージョン:asia-east1
- IPスタックタイプ:IPv4とIPv6(デュアルスタック)
- IPv4範囲:10.0.0.0/8
- IPv6アクセスタイプ:External
- 限定公開のGoogleアクセス:オフ
- フローログ:オフ
完成
これでVPCの作成は完了です。
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