ファイルシステムについてのお話
MBAやiMacなどが流行り、外付けHDDでもMacに書き込み対応が増えています。僕はとても良い傾向になってきた世の中だなって思っています。Windowsには対応しているけどMacには対応していないとなると昔からのMacユーザーが困ったりいつになったら対応するんだろうなーと小さな不満があったりするかもしれないからです。今回は外付けHDDをフォーマットするときに注意していただきたい点を書いていきます。
MacとWinではファイルシステムが違う
ファイルシステムとは、HDDや他の記録媒体(USB、SDカードなど)記憶装置にファイルやフォルダ(ディレクトリ)を作成したり、移動や削除を行ったりする方法や、データを記録する方式、管理領域の場所や利用方法などが定められている。方式によって、ファイル名の文字長や、アクセス権の管理方法などが異なる。
Windowsでは主にNTFSというファイルシステムが採用されています。これは最大2TBまでのボリュームが作成できるのと、ファイルの破損が少ないなどがあります。主に内蔵HDDで採用されています。これはMS社が開発したファイルシステムでMacでは読み込みはできますが書き込みはできないというデメリットがあります。
MacはNTFSというファイルシステムは採用していなくHFS+というのを使っています。両社とも違うファイルシステムを使っています。
外付けHDDなどはMacとWinに対応しているのが多い
最近の外付けHDDはUSBやLAN経由でWindowsからでもMacからでも読み込んだり書き込んだり出来ます。外付けHDDはFAT32というファイルシステムを採用していることが多いです。FAT32はWindows98やMeがあったころからあったファイルシステムで、様々なOSに対応しています。元々WindowsがFAT32を採用していたのにNTFSに移行したのはシステムの限界があったためと思って下さい。
FAT32は、WindowsやMacからでも読み書きできるファイルシステムなので現在でも使われています。一応下記にFAT32の特徴を挙げておきます。
- 大抵のOS(Mac OS、ウィンドウズ、リナックス)で読み書きできる
- 1ファイルの最大容量が4GBまで
- 1ボリュームの最大容量が2TBまで
- ファイルのアクセス権限が設定できない
- ファイルが断片化するのでデフラグが必要
1ファイルの最大容量が4GBとあるように、動画など重たいファイルで4GBを超える物は転送できません。4GBを超える物でも転送でき、WindowsとMac両方で使えるファイルシステムがあります。
exFATはWinでもMacでも使える
FAT32からシフトしつつあるのがexFATというファイルシステムです。WindowsでもMacでもサポートしているファイルシステムなのでWindows7やMac OS 10.8など最新のOSを使っている人はexFATの方が良いかもしれません。このフォーマットは実際に僕もやってみましたが正直書き込みがめちゃくさ遅いという欠点があります。
exFATが良いという記事を見るとメリットや他のファイルシステムと比べると早いとか書いてあるのもありましたが、正直NTFSやHFS+の方が早くてexFATは遅いのではないかと思っています。HDDにおけるHFS+とExFATの転送速度の比較をしてみた。 の記事はHFS+とexFATの比較記事がありますが見るとexFATの遅さがわかります。
MacでもNTFSを使えるようにできる?
NTFSの欠点はMacでは書き込みが出来ない点になります。書き込みができないということは読み込みはできるの?と思うでしょうが読み込みはできます。どうやらフリーのドライバや有料のドライバをMacに入れることでNTFSの状態でMacからでも書き込みができるみたいですが、このあたりはやったことないので興味あるかたは自己責任でお願いします。
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