現役WEBディレクターが勝手にWEBディレクターの仕事について話す
Webデザイナーやプログラマーさんからしたら、普段指示だけだすけど実作業はしないWebディレクターって何?とか何なの?と思うかもしれません。現役のWEBディレクションをしている僕が勝手に話してみたいと思います。
おそらくほかのディレクターと同じだと思います。なので凄い的外れな意見とかではないと思ってください。
仕事内容
WEBディレクターは複数プロジェクト回している
で?ですよね。ぶっちゃけチーム制でディレクターがお願いするデザイナーとかプログラマなどは大体似たり寄ったりになるので、複数プロジェクト関わっているのはディレクターだけじゃねーよ。デザイナーやプログラマも関わっているよ。です
お客さんと折衝したりワイヤーフレームの作成
このあたりがメインになることが多いと思います。
例えばお客さんからサイト制作の依頼があった時にワイヤーフレームを作成して提案をしたりします。打ち合わせのためにお客さんの元に伺い、デザインの説明や機能面での確認などをしたります。(仕様確認)
この時、デザイナーやプログラマに同行を頼んだりする事もあると思います。
価格交渉・納期調整
営業さんがいる場合は営業さんが価格面などは交渉するかもしれませんが、実際に機能面で工数や仕様が思ったより大変とかの場合は価格面での交渉をしたりします。納期についても遅れそうな場合は事前連絡をいれたりします。
テストアップなどでお客さんから連絡が来ないと止まったままの場合は、お客さんに連絡をして確認してもらうなどします。
デザイナーやプログラマに納期確認をし、難しい場合は納期の調整をしたりします。この納期では無理!○○日ならいける!など
代替案の提案
お客さんがやりたい事を全て叶えるのは無理です。予算もあるため。なので場合によっては代替案を提案します。工数がかからない方法をだしたりします。
お客さんも実はやりたい事がそんな複雑ではないケースも多いので、代替案が受け入れらるケースも多いです。
デザインの提出や交渉
デザイン提出後、お客さんは色々直したいというのがあります。そんな時ディレクターが交渉をしたり、これ以上は受けられないとか費用がかかるなど伝えます。もちろん修正が多いと納期にも影響がでるので納期遅れが起きる場合は伝えてどするかなどを言います。
デザインの修正がきたら、それをデザイナーに伝えて修正をして貰います。
プログラマにコーディング依頼など
デザインができたらコーディングしなければいけないので、今度はコーダーやプログラマに依頼をします。この時に事前に共有をしている仕様の確認などをしたり、CMSなのかフレームワークなのかも確認を終わらせているはずです。
こんな感じで基本的にディレクターは実作業をすることは少ないです。というかほぼしないと思って良いかもしれません。
環境構築
中には自分でサーバー構築したり、テスト環境を作るディレクターもいます。例えばWordPressぐらいならディレクターレベルでも扱えるのでインストールまでをしたりしてプログラマーに渡したりします。
しかし、多くのディレクターはおそらくWordPressなどのインストールもプログラマーやエンジニアにお願いするケースが多いかもしれません。
ディレクターの技術面
WEBディレクターの多くはデザイナー上がりが多いです。そのためプログラム面などの技術は詳しくないというのが本音です。
デザイナーからディレクターへ
現役のWEBデザイナーの方はわかると思いますが、HTMLやCSSはできるとして、JavaScriptなどはおそらく自分で書けるというよりはコピー&ペーストでできるレベルではないでしょうか。
フロントエンドエンジニアみたいにがりがり書くというのはできないと思います。
WEBディレクターの技術面もそのレベルだと思っていただいて問題ないです。どっちかというとコーダーさんよりコード書けないとかもあるかもしれません。
デザイナーの方が技術は上
ディレクターの年数ほど、正直古い知識とかと思って貰ってもよいです。セミナーや勉強会、本などで最新の情報を追っているとか勉強しているではない限りは古いです。キャリアの年数だけ古いです。
iPhoneなどスマートフォンですら1年立てば古いと言われるご時世です。キャリアの長いWEBディレクターの知識などあってないような物なのでデザイナーは堂々と提案すればいいです。
広く浅くがディレクターの領域
WEBディレクターなので知識はデザイン、フロント、インフラなど広く浅くは持っています。ただそれぞれの専門家と比べればあってないようなレベルです。専門的な話しになればついていけないのがディレクターなのです。そう思ってください。
プログラム?サーバー構築?何それ?
大体がデザイナー出身の方なので、プログラムとかサーバーなどインフラ面は苦手な方が多いです。というか苦手です
WEBディレクターの存在価値
今のとこあまり良いことのないWEBディレクターさん。その存在価値は本当にあるのでしょうか?
何かあったら謝る存在
例えばデザイナーやプログラマの発言でクライアントが機嫌を損ねたとしても、謝るのはディレクターです。納期が遅れたりしても謝るのはディレクターです。
クライアントに頭下げに行くのがディレクターです。
何かあったら戦う存在
例えば修正の回数が多いとかでデザイナーが疲弊したり、プロジェクトのゴールが見えなくなったりします。そんな時にクライアントと戦うのがディレクターです。
時にはクライアントに戦争するぐらいの気持ちで行くのがディレクターです
常に嫌われる存在
デザイナーやコーダーさん、プログラマーさんに無理言ったりして、時には影でディスられているかもしれない。クライアントは、「あの人に言っても基本聞いてくれない」とか「たまに寄り添ってくれるけど基本的に嫌い」など思われる。
常に誰からも嫌われている存在がディレクターです。最早四面楚歌みたいな状態でいるのがディレクターだと思います。
他の人はわかりませんが、僕のディレクションは基本的にそんな感じです。あるときはクライアントの味方。あるときはデザイナーの味方。
幅広い知識を使ってわかりやすく説明
僕が心がけている事なのでほかの方もそうだとは言い切れませんが。。。基本的にクライアントは「素人」の方です。なので専門用語とか使っても相手が理解できるかと言われれば出来ない可能性の方が高いです。もしくは勘違いして理解されるかもしれません。そのため僕は極力クライアントには専門用語を使わないで説明します。
幅広い知識を使って、極力わかりやすく説明するのもWEBディレクターの仕事の1つになります。逆にデザイナーやプログラマには専門用語を使った話す方が多いです。その方が話し通じやすいというのもあるため
金額交渉
これは人によってかもしれませんが、案件の途中で用件と違う事が出てきたなどした時に、追加費用の交渉をするのもディレクターの仕事になります。
クライアントの感謝をちゃんと伝える
WEBサイトをリリースするとき、たまにクライアントから「良いサイトができました。ありがとうございます。」とか、「無事にリリースできました。素敵なデザインでありがとうございます。」など言われることがあります。これはデザイナーなどではなく直接ディレクターに言われたりします。
デザイナーやプログラマーあってリリースできたものでもあるので、クライアントの感謝の言葉がある場合はちゃんと伝えます。
WEBディレクターの仕事としては、こういう仕事が多いと思います。
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